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子どもが本を読み始める瞬間――「面白い」から始まる小さな扉

  • 執筆者の写真: Yukaringo
    Yukaringo
  • 1月24日
  • 読了時間: 3分
子どもが本を読み始める瞬間――「面白い」から始まる小さな扉

子どもが本を読み始める瞬間――「面白い」から始まる、小さな扉


ある日突然、子どもが「面白い本があるんだ」と話し始める。

そんな瞬間が、昨日、我が家にやってきた。


息子がふと言った。「面白い本があってね、学校で何回も読んでるんだ」。私はすぐにAmazonを開いた。タイトルを聞いて、検索して、ポチる。『大雪のサバイバル』――シリーズものの一冊らしい。翌日届いた本を、息子は夢中になって読んでいた。


私は、ずっと思っていた。

「読書の楽しさを知ってほしい」と。

だから、この光景が、ただただ嬉しかった。


子どもが本を好きになるために、親ができること


「本ならいくらでも買う」という約束の意味

私は普段から息子に伝えている。「本ならいくらでも買ってあげる」と。

これは、浪費を許すという意味ではなく、知的好奇心に対して家庭が「オープンである」というメッセージだ。子どもは敏感に感じ取る。「これは応援されている」「これは制限される」という空気を。


本に関しては、迷わず買う。それが漫画だろうと、図鑑だろうと、サバイバルシリーズだろうと。子どもが「これが読みたい」と言った瞬間こそ、読書のスタート地点なのだから。


無理に読ませようとしなかった日々

正直に言えば、私も焦った時期があった。「なんで本を読まないんだろう」「もっと読んでほしい」。でも、読書を義務にした瞬間、それは楽しみではなくなる。


だから私は待った。ただ、本を置いておいた。リビングに、寝室に。

本がある風景を、当たり前にしておいた。


そして今、息子は自分で選んだ本を読んでいる。それでいいのだと思う。


「面白い」と思える本との出会いが、すべてを変える


友だちが読んでいた本という、小さな入り口

息子が『大雪のサバイバル』に出会ったのは、友だちが読んでいたのを見たからだった。

「あ、これ面白いよ」という、何気ない一言。

それだけで十分だったのだろう。

友だちが楽しんでいるものは、安心して手に取れる


学校の図書室には、家にはない本がある。友だちの存在がある。

そして、何度も読み返すうちに、本は「好きなもの」になっていく。

繰り返し読むという行為は、子どもにとって「心地よさの確認」でもあるのだろう。


シリーズものの魔法

『サバイバルシリーズ』のような本には、ある種の魔法がある。

一冊読んだら、次が読みたくなる。キャラクターが好きになる。世界観に慣れる。

「読み終わる」という達成感と、「続きがある」という安心感が同居しているのだ。

これは、読書習慣を育てるうえで、とても大きな力になる。


親として思うこと――出費が増えても、惜しくない理由


「これから出費が増えそうだ」と私は思った。

でも、それは嬉しい予感だった。

本は、消えない。読んだ本は、記憶になる。語彙になる。想像力になる。

本棚に並ぶ背表紙は、子どもが歩いてきた道そのものだ。


本は、何年後かにまた開かれることがある。

大人になってから「あ、これ読んだな」と手に取ることもある。

だから、本には惜しみなく投資する。

それは未来への贈り物だと思っている。


夜、一緒に読む時間

夜、寝る前に息子と一緒に本を読む。

一冊の本を二人で見ながら、私が読んだり、息子が読んだり。声に出して、交互に。ページをめくる音。笑い合う声。静かな、穏やかな時間。


いつか、息子と本の話で盛り上がる日が来るだろうか。

「この本、面白かったよ」「それ、僕も読んだ」――そんな会話ができる日を、私は密かに夢見ている。


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